有機農業の英雄への賛辞

サティシュ・クマール (Satish Kumar) は、グリーンピースのロード・ピーター・メルケット(Lord Peter Melchett) 元理事への思いを記しています。

ピーター・メルケットは地方の情熱的な防衛者であり、自然環境の完全性を保っていましたが70歳で亡くなりました。彼と知り合い、彼が「The Countryside We Want」(Green Books より出版)に寄稿する際に一緒に働いたことは、私の名誉と喜びでした。

 ピーターは、レディ・イヴ・バルフォア(Lady Eve Balfour)と彼女の本「The Living Soil」、そしてレイチェル・カーソンの本「沈黙の春」にも触発されました。 両方とも初期の環境運動の傑出した声であり、自然界と調和した人類という彼の理想主義とビジョンの源泉でした。 彼は理想主義を行動主義に変え、世界の最重要環境団体のひとつであるグリーンピースのディレクターに就任しました。

 グリーンピース在籍時、ピーターは1999年にGMトウモロコシの作物を破壊した28人の活動家のグループの一人として、GM作物に反対する顕著で歴史的な行動を起こしました。その結果、彼は刑事被害を引き起こすと告発され、ノーウィッチクラウンコートに現れました。ピーターと彼の仲間の抗議者たちは、環境を守るという主張は正当だと裁定した陪審によって無罪となり皆、驚き、喜びました。 この勝利の結果は、英国だけでなくヨーロッパでも、GM作物の普及を阻止するのに役立ったのです。

 しかしピーターは単なる理想主義者ではありませんでした。 彼は実践的な人間であり、土地を守り、土壌を気遣い、木を大切にし、動物を愛し、鳥を見て楽しんだ有機農家でした。 彼は積極的に、 (Friends of the Earth)、WWF、Ramblers Association 、RSPB(英国王立鳥類保護協会)を含む多くの生態学的組織の活動に従事していました。 しかし、彼の活動のハイライトは有機農業の促進でした。そして、彼はソイルアソシエーションの政策ディレクターになりました。 その地位の間、彼は国内農業問題と国際問題の両方に有機農業の主張を置くことに成功しました。

 ピーターの環境保護主義者は政治家としての経験からも影響を受けていました。 彼はハロルド・ウィルソン (Harold Wilson) の下で労働政権のメンバーでした。 そういう経歴から、彼は生態学的価値を政治的且つ実用的に理解できる言語で提示できました。

 ピーターの死によって、特に田舎のための、一般的には生態学的運動の勇敢で、カリスマ的で、熟達していて思いやりのある運動家を失いました。

サティシュ クマール(Satish Kumar)は、 Resurgence & Ecologistの名誉編集者です。

Tribute to a Hero of Organic Farming • Satish Kumar

Honouring the former director of Greenpeace, Lord Peter Melchett

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リサージェンス誌は、スモール・イズ・ビューティフルを提唱したE.F.シューマッハらが始めた社会変革雑誌で、サティシュ・クマールさんが主幹。英国で創刊50年、世界20カ国に読者4万人。環境運動の第一線で活躍するリーダーたちの、よりよい未来への提言で、考える糧を読者にお届け。また、詩や絵などのアートに溢れているのも特徴。

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