その道が目的地

翻訳:馬場 汐梨

日が長くなり、私の植木鉢から緑の茎が巻き上がり、いくつかのいいニュースとともに夏が始まろうとしています。5月1日から、スコットランドのビーバーがヨーロッパの保護種として法的保護を受けることになりました。私たちはこの社会性のある出っ歯の齧歯類から学ぶことがたくさんあります。運河を掘ってダムを作るビーバーは、「自然の生態系エンジニア」として知られ、ミズトガリネズミからトンボに至るまで、他の種の為にもなるように、一緒に働いて彼らの環境を変化させます。ビーバーのダムが生み出す湿地帯の生息域は、水を汚す原因となる下流の洪水や沈泥を減らす手助けをしています。自分たちの必要から環境に適応する彼らの能力は人間に次ぐと説明されてきましたが、理想的な住居を作るという目的を達成する中で、彼らは周りの自然界を高めています。私たち人間はビーバーのようにもっとできるはずです。

 今回のリサージェンス&エコロジスト誌では、私たちが作りたい世界に注目する代わりに、その世界を作るために辿る道筋を見つめます。よりよい未来への取り組みは私たちを互いに近づけると、絶滅への反逆 (Extinction Rebellion) の政策チームのメンバーであるモチュアー・ラーマン (Mothiur Rahman) は述べています。他人と腕を組み、知らない人の生活のために捕まるリスクを冒して、私たちは新自由主義の利己的な形式を崩壊させるのです。

 時には一歩下がって、私たちが自分自身に課してきた構造が私たちの大望の実現を助けているのか妨げているのかを考える必要があります。インタビューでは、自然主義者のクリス・パッカム (Chris Packham) が彼の野生へのマニフェストの目的が保護運動や機敏な変化においてどのように「拳を振るう」かを語ります。

 私たちが辿る道筋は力を与えてくれ、変化を与えてくれるものです。「正しいボタンを押す (Pressing the Right Buttons)」の中でPL・ヘンダーソン (PL Henderson) は、1981年の平和のための女性の行進における彼女と人々の経験について書いています。それは、「普通の女性たちの希望、恐怖、友情と行動主義の活気ある舞台」を提供した出来事でした。

 世界の環境危機に立ち向かうことは圧倒的で破滅的だと感じてしまうかもしれませんが、サティシュ・クマールは彼の定例のコラムで歓迎のアドバイスをしています。「行動主義は旅であって目的地ではありません。気高い行動を通して私たち、活動家は、変わっていくのです。他の誰かが変わる変わらないに関わらず、私たちは変わるのです。それそのものがとても価値のあることです。だから、落胆から喜びに向かって動きましょう!」

 次に任務を始めるとき、私はこの言葉を胸に留めておこうと思います。

マリアン・ブラウン

編集者

リサージェンス & エコロジスト 日本版

リサージェンス誌は、スモール・イズ・ビューティフルを提唱したE.F.シューマッハらが始めた社会変革雑誌で、サティシュ・クマールさんが主幹。英国で創刊50年、世界20カ国に読者4万人。環境運動の第一線で活躍するリーダーたちの、よりよい未来への提言で、考える糧を読者にお届け。また、詩や絵などのアートに溢れているのも特徴。

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