私たち全員が共有するもの…

数週間前、私は史上最大規模のオンラインイベントに参加していた。 簡単に説明すると「The Art of Livin'」(「living」の最後に「g」が付いていないので、テキサスの粋な男っぽく言える)と呼ばれるそのイベントは、映画俳優のマシュー・マコノヒー(彼は実際にテキサス人で、とても粋だ)が「全米トップのライフスタイル&ビジネス戦略家」と自身のウェブサイトで紹介しているトニー・ロビンズを含む、様々な著名な「自己啓発」の達人たちとともに主催したものだった。とにかく... 月曜日の午後6時(英国夏時間)に始まったこのイベントは、ノンストップで6時間続き、250万人の聴衆を集めた。これが『リサージェンス』と何の関係があるのかと思われるかもしれないが、あえて一言で言えば「すべて」だ!

 リサージェンストラストでは、舞台裏で私たち慈善団体の使命や活動について話す内容に磨きをかけることに多くの時間を費やしている。そして、私たち全員が同意していることのひとつは、地球や互いを気遣う人々が、何が重要か、何に関心があるか、何をしているか、そしてなぜそうするのかについて話せる場やプラットフォーム(エコロジストのウェブサイトを含む)を提供するということ。マコノヒーのような「引っ張る力」はないが、これらのイベントには多くの人が参加し、高く評価してくれている。

 しかし「Art of Livin’」全体を通して、私は考えさせられた。年齢、場所、ライフスタイル、人生経験に関係なく、250万人の人々が共有するたったひとつのものは何だろうか?その答えはもちろん、私たちの地球、そう、家だ。

 なぜ私たち、あるいは地球を気にかける他の誰もが、(共に、身近で、少なくとも同じ惑星で暮らしている)80億人の魂のうち250万人を魅了するようなイベントを開催できないだろうか?私たちは何をすればよいのだろう?(マコノヒーと契約しろ、とは言わないでほしい。すでにそれも考えてみたから。)

 私は、しばしば「ムーブメント」と呼ばれるもののうごめきを感じており、非常に意図的な方法で、本誌のページで提供するすべてのもの(「同胞関係」を特定し、優先させる新しい方法を見つけるよう招いていることを含む)は、この「ムーブメント」を共に成長させるという考えに資するものであり、それをサポートするものだ。しかし、より多くの人々の関心を喚起し、その関心を率直に表明し、行動に移すためには、特別な何かが必要であることも明らかだ。

 マコノヒーと同じような「招集」力を持つ人々が、世の中にはいるはずだ。もしあなたがその一人なら、やってみよう。ここに住む誰もが参加したいと思うだけでなく、(マコノヒーが言うように)一緒にいることを心から楽しめるような何かを提供しよう。

 私たちは、これまで同様、ご提案をお待ちしています。

スーザン・クラーク

リサージェンス&エコロジスト誌の編集者

(翻訳校正:沓名 輝政)

リサージェンス & エコロジスト 日本版

リサージェンス誌は、スモール・イズ・ビューティフルを提唱したE.F.シューマッハらが始めた社会変革雑誌で、サティシュ・クマールさんが主幹。英国で創刊50年、世界20カ国に読者4万人。環境運動の第一線で活躍するリーダーたちの、よりよい未来への提言で、考える糧を読者にお届け。また、詩や絵などのアートに溢れているのも特徴。

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