希望の政治

持続可能な未来、自然、社会正義のための声が必要です

翻訳:沓名 輝政

リサージェンス&エコロジスト誌の今号を発行しようとしている現在も、英国の総選挙では予想通り、党の約束、スローガン、儀式的な侮辱の応酬が混ぜ合わせになっています。キャッチフレーズと怒り、と読者のみなさんは言うかもしれませんが、何を示しているのでしょうか?

 この結果は、平和、社会正義、自然との関係をより深く理解する社会(そしてより広い世界)に向かう、この雑誌のほとんどの読者が望むコースに国家を方向付けていますか? 経済成長、グローバリゼーション、大衆消費主義の永遠の追求の幻想から、持続可能性に基づく社会、地域主義と自然環境へのより大きな尊敬、より深遠で永続的な価値観へと移行するものでしょうか?

 時が経てば分かることですが、慎重な答えがあると思われます。固唾を飲んで期待しないでください。もちろん、さまざまな政党が(中には他と比べて顕著な党もありましたが)、環境問題や経済不平等の問題に取り組むことについて言及していましたが、彼らの選挙運動は、単に種族の集団的な叫び声をあまりにも頻繁に繰り返すように見えました。

 この雑誌はザ・リサージェンス・トラストが慈善団体として発行しているもので、特定の政党を支援することは英国の慈善団体のルールにより制限されています。しかし、私たち流に言えば、リサージェンスは、それぞれ全ての号において、私たちのマニフェストなのです。

 だから、あなたを助ける私たちの候補者の中で、今号のヒュー・ワーウィック (Hugh Warwick) は、自然界への私たちの影響を表す風景の線引きについて論証していて、自然界における私たちの位置を理解する助けとなるかもしれません。カルロス・マグダレーナ (Carlos Magdalena) は、感動させてくれる植物学者で、絶滅の危機に瀕している種(私たちを含む?)はまだ維持することができると信じるよう奨励しています。ケイト・ブリンコー (Kate Blincoe) には思い出に残る野生動物との出会いがあります。ニック・ロビンズ (Nick Robins) は、再生可能エネルギーがどのようにコミュニティを復活させるのかを報告しています。そして、ラリー・ニールセン (Larry Nielsen) は、私たちに、偉大な環境保護のチャンピオンを思い出させます。

 基本理念のエッセイでは、カークパトリック・セール (Kirkpatrick Sale) は、州や大規模な機関が機能不全になったり、危機に陥いったりしたときに、地域社会のレジリエンスを強調するために歴史的な視点を取ります。 底流コーナーの2つの相補的な記事では、ピーター・リーズン (Peter Reason) とニキ・ハール (Niki Harré) は地球の反対側の巡礼地を訪れ、自然と私たちの仲間との関係の重要性をそれぞれ確認しています。ピーター・タッチェル (Peter Tatchell) は人間と動物の権利を主張しています。そして、政治活動というテーマを継続して、今号では、環境、簡素な生活、霊性、コミュニティのレジリアンスの間のつながりについて、フランスの大統領候補と考えられていたピエール・ラビ (Pierre Rabhi) から聞きました。

 このすべて、刺激的な芸術のページと思慮深いレビューと共に。マニフェスト、と読者のみなさんは言うでしょうか。肯定、美しさ、希望のマニフェストです。リサージェンスに清き一票を!などとは言いません。ただ、今号を楽しんでいただくことを願っています。

グレッグ・ニール

編集長

The Politics of Hope • Greg Neale

We need voices for a sustainable future, nature and social justice


リサージェンス & エコロジスト 日本版

リサージェンス誌は、スモール・イズ・ビューティフルを提唱したE.F.シューマッハらが始めた社会変革雑誌で、サティシュ・クマールさんが主幹。英国で創刊50年、世界20カ国に読者4万人。環境運動の第一線で活躍するリーダーたちの、よりよい未来への提言で、考える糧を読者にお届け。また、詩や絵などのアートに溢れているのも特徴。

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