偉大さは謙虚さを通じて養われる 

翻訳:浅野 綾子

人間は自然ではないと言うことは、エコロジーの法則を否定することです。ディープエコ ロジー運動は、人間を人間にしかない特性のある生き物として見ています。この運動は、 個人として、集団として、あるいは種としての人間を非難する、反人間的なものでは全く ありません。

ディープエコロジー運動における、現代主義や人間中心主義の批判は、人間主義が、「大 きいこと」を「偉大であること」と取り違えているということに向けられています。人間 中心主義は、もっと大きな社会、もっと規模の大きな科学技術を作り出そうとします。科学技術の規模をもっと大きくすれば人間はもっと偉大になれると言うのです。一方、ディー プエコロジーにおける偉大さとは、(人間も他の生きものも共に等しい価値を持つ生命で あるという)謙虚さの理解を通じて養われるのです。

— ビル・デヴァル


ビル・デヴァル (1938-2009) は、アメリカの社会学者であり、ディープエコロジー(ノルウェーの哲学者アルネ・ネスによる1973年の造語:全ての生命は人間と同じ価値を持つとして、人間中心の価値観に基づいた従来の環境運動を見直す運動)の初期の執筆家。

リサージェンス & エコロジスト 日本版

リサージェンス誌は、スモール・イズ・ビューティフルを提唱したE.F.シューマッハらが始めた社会変革雑誌で、サティシュ・クマールさんが主幹。英国で創刊50年、世界20カ国に読者4万人。環境運動の第一線で活躍するリーダーたちの、よりよい未来への提言で、考える糧を読者にお届け。また、詩や絵などのアートに溢れているのも特徴。

0コメント

  • 1000 / 1000