リサージェンス誌の創立記念会議を照らす晴天

リサージェンス@50  

翻訳: 馬場 汐梨

リサージェンスの50周年を祝う夏は9月の終わりにクライマックス を迎えました。何百もの読者が、オックスフォードのウスター大学 で開かれた「地球はひとつ、人類はひとつ、未来はひとつ」会議で 環境や社会正義、倫理的生活や芸術の分野を代表する人々と集いま した。 会議の開幕セッションにて上映されたビデオで、ウェールズの皇 太子がリサージェンスに対する祝辞を述べました。50年に渡る環境 運動への取り組みを思い出させながら、チャールズ皇太子は「これ まで私たちが指摘してきた危機が今、私たちの前に立ちはだかって います」と警告しました。 リサージェンストラストの議長であるジェームズ・セインズベ リーは「人間の魂の復活」を呼びかけました。そして、「リサー ジェンス&エコロジスト誌が、60年代半ばの文化的な興奮の中で生 み出された他の数ある小冊子と違うのは、その包括的な世界観でしょ う。環境や社会の持続可能性にまつわる問題と共に精神性を考慮す ることや、周りに見受けられるひどい不平等や不公正を解決しよう とするのと同時に世界の美しさを賛美することの重要性を完全に理 解していたところです」と述べました。 有名な映画監督のパットナム卿は「人間が起こした問題は人間が 解決できるはずだ」と主張しました。インドの環境活動家のヴァン ダナ・シヴァは同意して、「世界はGMO(遺伝子組換え作物)や 大企業ではなく、私たちの愛する気持ちや愛ある手によって育てら れているのです」と述べました。

「私たちの世界は売り物ではない」

会議の終日開催となる初日(前日夕刻の開幕セッションの翌日)、 ヴァンダナ・シヴァとカンタベリーの前大主教であるローワン・ ウィリアムズの対談では、大きなイベント用テントが参加者で埋め 尽くされました。シヴァはかねてからの彼女のテーマを展開し、地球の神聖な自然資源を商品化しようという企てが増えゆく人間の争 いを支えているのだと主張しました。ウィリアムスも同意して、「物 質主義の虜になればなるほど、物質についての理解が貧しくなる」と 述べました。 他のハイライトですが、前文化相のクリス・スミスによる詩と環境 に対する気付きの話や、ジョナソン・ポリットとキャロライン・ルー カス議員による環境政策の実現可能な未来の話、ランドアーティスト のリチャード・ロングの作品の話、ナショナル・トラストの元代表 フィオナ・レイノルズとオックスフォード大学の心理学者でマインドフ ルネスの専門家であるマーク・ウィリアムスは自然の重要性を議論す るのと健康のための場所を議論するのに共通の立場でした。

迎え入れることと幸福であること

ウスター大学のスタッフがとても暖かく迎い入れてくれたことは忘 れられない思い出になるでしょう。学長のジョナサン・ベイト氏とそ の奥様で作家のポーラ・バーンズは、過去最高に寛大なホストであ り、またイベントにも貢献してくれました。詩人のサイモン・アーミ テージと作家のマイケル・モーパーゴが作品の朗読で満員の会場を魅 了した2日目の議長を、ベイトは務めてくれました。 土曜日のセッションでは文章が目立ったと言えば、大学ホールでの キャンドルに照らされた夕食時にはまた別の形の文章の達人、ガー ディアン誌元編集長のアラン・ラスブリッジャーが登壇してくれまし た。ラディカルな雑誌の50周年を祝うに相応しく、ラスブリッジャー は聡明なスピーチで、社会正義と同じく環境保護の運動における ジャーナリズムの重要性について念を押しました。

地球への呼びかけ

会議中の秋の晴天は最終日の朝に少しの間雨に遮られました。しかし 動物学者のアンドリュー・ミッチェルがアマゾンの熱帯雨林の精神を 思い起こさせてくれたので、突然のどしゃぶりもテントの下に守られ た観客にとって愉しみになりました。アメリカの気候運動家のビル・ マッキベンとイギリスのジョージ・モンビオット、平和研究家のシー ラ・エルワーシーたちをはじめとして、アクティビズムは力強いテー マになりました。 マッキベンは気候変動への挑戦を述べました。「これは今そのコン フォートゾーンを超えている地球への呼びかけです。それはつまり、私 たちも自分のコンフォートゾーンを出る必要があるということです。 何をするにも、非暴力的な方法でコンフォートゾーンを越えましょ う。」 フェミ・ニーランダーは観客に向けてラップポエム「Anthropocene」 を披露し、教鞭をとっている詩人のマット・ハービーが観客を巻き込 んで詩を歌いました。その前には、ネイティかとニルパ・シャーがイ ンドの古代ダンスを踊りました。 会議の終わりに、新編集長のグレッグ・ニールは、前任者たちに賛 辞を述べてから、未来に向けて言いました。「また近いうちに、同じ ような集まりで会えるようにしたいと思います。それまで、リサー ジェンスの日々の制作にご参加ください。」 ウィル・ゲシンが報告をまとめました。 会議で行われたスピーチのいくつかはリサージェンスのウェブサイト で近々見られるようになります。

www.resurgence.org/R50event

今年の8月に、43年間務めたリサージェンストラスト の編集長を退任したサティシュ・クマールは、 「地 球はひとつ、人類はひとつ、未来はひとつ」会議の 閉幕のために、テムズ川の源流からオックスフォード まで50マイルの道のりを6日かけて歩いてきました。 歩いている間にもサポーターたちがサティシュと彼の 家族に合流し、オックスファムの初の本屋で終わりま した。オックスファムは会議をサポートしてくれまし た。 各日、歩いていた人々は地球を象徴する4つの要素 への神聖なる尊敬を示し、キャンドルを照らしまし た。歩く旅は終わりませんでした。会議中の毎朝、行 事は大学の中を歩く神聖な旅から始まりました。

リサージェンス & エコロジスト 日本版

リサージェンス誌は、スモール・イズ・ビューティフルを提唱したE.F.シューマッハらが始めた社会変革雑誌で、サティシュ・クマールさんが主幹。英国で創刊50年、世界20カ国に読者4万人。環境運動の第一線で活躍するリーダーたちの、よりよい未来への提言で、考える糧を読者にお届け。また、詩や絵などのアートに溢れているのも特徴。

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